ゴールデン・サークルとは、2009年のTEDトークイベント「How Great Leaders Inspire Action(優れたリーダーはどうやって行動を促すのか)」でサイモン・シネックという方が提唱した理論です。
ちなみにこの動画はYoutubeで700万回も再生されている超人気の動画です。
このゴールデン・サークル理論は、実はあのAppleがよく使っている手法。
多くの人がApple製品に惹かれているのは、このゴールデン・サークル理論を使ったプレゼンや、宣伝文によって、購買意欲を掻き立てられているからです。
あのAppleも使っていた、ゴールデン・サークルを使った文章テンプレートはこちら。
- Why(目的・理由)
- How(取り組み方・手段)
- What(具体的な方法)
この3ステップで文章を組み立てるだけで、「相手に行動させる文章」を書くことができます!
ゴールデン・サークル理論の実例
実際にAppleが使ったゴールデン・サークルの実例を見てみましょう。
Appleの伝え方
我々のすることは全て、世界を変えるという信念があります。
アップルは違う考え方 (Think Different) に価値があると信じています。
私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ簡単に使え、親しみやすい製品です。
こうして素晴らしいコンピュータができあがりました。
このように訴えかけました。
そしてAppleは誰もが知る一大企業へと成長したのです。
「Appleのコンピューターってなんかいいかも」
そう思いませんでしたか?
ここで、普通の企業の伝え方を見てみます。
普通の企業の伝え方
我々のコンピュータは素晴らしく、美しいデザインで簡単に使え、親しみやすい商品です。
ひとつ買いませんか?
普通の企業だとこのように伝えます。
コンピューターの良いところを言ったあとに「買いませんか?」の一言。
➝買いません。
両者の違いはというと、
我々のすることは全て、世界を変えるという信念があります。
アップルは違う考え方 (Think Different) に価値があると信じています。
この部分ですね。
ここで、Appleのコンピューターが素晴らしい理由(Why)について語っています。
つまり、「Whyを最初に伝える」ということがポイントのようです。
ゴールデン・サークル理論の使い方
例えば「ブログを始める」というテーマで、
ブログの始め方について記事を書く。
サーバーやドメイン、wordpressテーマなどを紹介して収益化したい。
あなたがこのように考えているとして、ゴールデン・サークル理論を使って、記事を書いてみます。
そのとき、「Why 」を最初に伝えるという点を意識しましょう!
- Why:ブログは資産として半永久的に残り、自動的に稼ぎ続けてくれます。さらに、ブログを書くためには、ライティングスキル、セールススキル、インターネットの知識など、これからの個人で稼ぐ時代に必要なスキルを身につけることができます。
- How:サーバーとドメインを契約します。wordpressに登録して、テーマを導入します。記事を書くだけです。簡単なので、小学生でもできます。
- What:おすすめのサーバーは〇〇、オススメのドメインは××、ブログテーマはこちらのテーマがおすすめです➝□□
こんな感じ。
最初にブログで稼ぐメリットなどを伝えることで、読者は感情が動かされます。
感情が動いたところで、続けてブログの始め方や、おすすめのテーマなどを書き、読者を誘導していくわけですね。
これを、ブログで稼げない人がよくやる書き方にすると、
ブログを始めるなら、このサーバー、ドメイン、テーマがおすすめです。
具体的なブログの始め方は〜〜。
こんな感じで書かれていることが多いです。
こんなに淡々とおすすめだと言われても、誰も興味は持ちません。
ゴールデンサークル理論で書かれた文章の方は、まずブログを始めた方が良い理由(Why)から始まっています。
そうすると感情が動かされ、読者は次の行動へ自然と移って行きやすくなります。
なぜ、人は感情が動くと行動するのか
これは脳の仕組みに秘密があります。
脳には「理性」と「感情」を司る部分が別々のところにあります。
「ダイエット」を例に考えてみると分かりやすいです。
現在ダイエット中だけど、夜中にお腹が空いて眠れません。
そんなときには、次のような自分の中での戦いが始まります。
- 理性「こんな時間に食べたら太っちゃう!ガマンしなきゃ!」
- 感情「お腹すいたんだったら食べちゃえばいいじゃん!」
こうなったとき、結局感情に従って食べてしまう...
そんな経験ないですか?
少なくとも、私はあります笑
つまり、理性よりも感情の方が圧倒的に強いので、理性で「食べちゃダメ」って思っていても、感情の「食べたい」が勝っちゃうんです。
だから、人は感情が動けば、行動してしまうというわけです。
Whyの文章は、脳の感情を司る部分に訴えかけます。
Why:ブログは資産として半永久的に残り、自動的に稼ぎ続けてくれます。さらに、ブログを書くためには、ライティングスキル、セールススキル、インターネットの知識など、これからの個人で稼ぐ時代に必要なスキルを身につけることができます。
この文章が最初に来ることで、
「ブログってなんか良さそう!」
そう感じませんでしたか?
この「言葉では言えないけど、なんか良さそう」という感覚こそが、感情に訴えかけているから沸き起こるものなのです。
一方で、
What:おすすめのサーバーは〇〇、オススメのドメインは××、ブログテーマはこちらのテーマがおすすめです➝□□
このような、具体的な事実などは、理性を司る部分に訴えかけます。
どれだけ、理性に訴えかけても、感情が動いていなければ、「ふーん、そうなんだ」で終わります。
人を動かそうと思ったら、まず感情を動かして、行動しやすくします。
その次に、どうして欲しいのかを伝えることで、行動に繋がるというわけですね。
まとめ:Whyから伝えよう
ゴールデン・サークル理論
- Why(目的・理由)
- How(取り組み方・手段)
- What(具体的な方法)
Whyを先に伝えて感情を動かすことで、行動に繋がりやすくなる!