先日、SHOWROOMの前田裕二さんという方が書かれた「メモの魔力」という本を読みました。
以前から本の存在は知っていました。
でもどうせ、「社会人ならメモを取れ!」みたいな、上司に言われたらイラッとするランキング1位のセリフみたいなことが書いてある本なんだろうと敬遠していました。
amazonのkindle unlimitedで読み放題の対象になっていたので、読んでみたのですが、これは期待以上の本ですね!
メモを取るだけの単純な話ではなく、さらに深い話が書いてありました。
メモを取るというのはその入口に過ぎないのだと、読み出して5分後に気付いたときには愕然としましたね。
今回の記事では、タイトルだけで僕と同じように本書を敬遠していた人に向けて、本書の魅力を解説していきたいと思います。
「メモの魔力」を読んで世界の見方が変わった話
この本を読み終わってから、普段の過ごし方が一変しました。
これでも結構本を読んだり、インターネットで情報収集をしたりと、自分から積極的に学ぶ意欲は強いほうだと自信を持っていました。
でもこの本を読んだ後は、自分がいかに普段ボーッと過ごしていたかを思い知らされ、ぼくの自信はあっけなく打ち砕かれました笑
ただメモを取れという話ではない
本を読んだ時、映画を見た時、話を聞いた時、様々な学びがあると思います。
そんなのときに、「あーなるほど」と思ってもあとになったら忘れることはよくありますよね。「それはもったいないのでメモを取りましょう!」
というのは、メモの表面的な機能でしかありません。
極端な話、事実をそのままメモするという行為はロボットにもできます。
なんなら「Hey,Siri」でメモさせることだってできますね。
しかし、本書で語られているメモとは、記録のためのメモではなく、その行動の先にある、「知的生産のためのメモ」のことを指します。
メモを取るという行為はただの手段
前田さんはメモを取る時、以下のようにノートを使いメモを取るのだそうです。
ノートを見開きで、右のページには縦線を入れ半分に左側にはいわゆる記録のためのメモ。起こった事実を書くだけに使います。
重要なのはここから。
その事実を抽象化させ右側に書き、さらに自分がどのように行動に移すかを書きます。
書き方はこれだけなのですが、抽象化させるとか、行動を書くとかよくわからないと思うので、具体例を上げて解説します。
事実
「政府が副業を推進し、副業をする会社員が増えた」という情報を手に入れたとします。これはただの「事実」なので、この内容をノートの左側へ書きます。
次にこの事実を抽象化します。抽象化というと難しいですが、「他の分野にも応用可能な気付きを得よう」と考えると簡単かもしれません。
抽象化
組織VS組織の戦いになっていたのが、個人VS個人になると、単純に競合が増えるので、より高いクオリティで勝負しないと、商売ができなくなる(=クオリティの飽和状態)
そうなると、どの商品を買ってもクオリティが横並びならば、誰から買うかという思考になるはず。組織の一員として活動するときは、その組織の一員であるという肩書が自分の価値であり信用なっていた。
でも個人で稼ぐとなると、今までより個人の力や信用が重要になる。
このように話を抽象化して、柔軟な思考で事実を広げていきます。
ここからさらに、抽象化して得た気づきをもとに行動を書いていきます。
行動
個人で信用を稼ぐ時代になると、自分の売り込んでいくためにはSNSが最も優秀なツールであるため、今後twitter、instagram、youtubeなどで個人が発信する時代になる。
運用のノウハウなどの需要は高まってきそうだし、すぐにSNSで発信するべきだな....
このようになります。
まとめると、
- 副業をする会社員が増えた(事実)
- 個人の信用を稼ぐ必要がある(抽象化)
- すぐにSNSので情報発信を始める(行動)
このように一つの事実から行動までのプロセスをメモするのを一連の流れとして、なに気づきがあるごとにメモをすることで、何気ないところから思わぬ学びを得ることができます。
まとめ:全てから学ぶクセをつけよう
メモをとるクセがついていると、日常の何気ない会話や、街の風景なんかから得られるちょっとした事実からでも、新しい気付きを得られる可能性がグッと広がります。
「事実を抽象化して行動に移す」ここまで導き出して初めてメモとしての意味がでてくるのです。
kindle unlimitedに登録しておけば、月額980円で読み放題です。
「メモの魔力」も読み放題の対象なので、併せて他の本も読みたいという方は登録した方がお得ですね。