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飲食業界から学ぶ需要と供給の話【それは間違った努力かもしれない】

飲食業界から学ぶ需要と供給の話【それは間違った努力かもしれない】

こんにちは。

最近、新人の女の子を研修を担当するようになりました。

仕事の時間は毎日一緒に過ごすことになるので、どうせなら仲良くしようと思って楽しくおしゃべりしながら仕事してたら、上司に「イチャイチャするな」と怒られ、「嫉妬すんなよ」と心の中でこっそりマウントをとっていたMakotoです。

今回の雑談は、飲食業界を例に、「需要」と「供給」の話。

どのビジネスにおいても需要と供給から成り立っているのに、ここを理解できていない人は多いのではなかろうか?

また意識できていても、間違った需要を想定して、間違った供給をしてしまっている人もいるだろう。

そして間違っているとはつゆほども思っていないから大変だ。

ちょっと一回自分の中にある固定概念を壊してからじゃないと受け入れられないかもしれない話です。

あなたが提供しているものは本当に客が欲しがるものか?

あなたが提供しているものは本当に客が欲しがるものか?

例えばあなたは飲食店を経営しています。

あなたのお店は、オフィスビルが多くサラリーマンが多くあつまるビジネス街にあります。

どんな料理を提供するか、営業時間はどうするかなどはこれから考えていきます。

あなたならどのような店をオープンさせますか?

ここで、

「うーん僕はおしゃれなバーを経営したいなー」

「いやいや気軽に立ち寄れるカフェもいい。内装にはこだわって、おしゃれな家具を海外から買い付けよう。」

いいですね。あんなことしよう、こんなことしようって考えたり、準備しているときが一番楽しかったりします。

でもこの店はオープンしてまもなく潰れるでしょう。

それはサラリーマンが多く集まるビジネス街では、おしゃれなお店の需要がないから。

ここでこの街で仕事をするサラリーマンの食事について考えて欲しい。

多くのサラリーマンは仕事の休憩時間を利用して外で昼食を食べる。

そして、限られた時間の中で食べたいものを決め、胃袋に入れてまた会社へ戻る。

そして、ランチを食べる時は基本1人で、またランチ代も毎日となるとバカにならず、少ない小遣いの中でやりくりするためには、味よりも安さを優先させるのではないか。

このような流れの中でおしゃれな空間は別に求められてない。

そうすると、料金が高すぎると客はこなくなり、テーブル席ばかりの配置にすると、すぐにいっぱいになってしまう。

ここで問題なのは、おしゃれなカフェやバーを経営しようとしたことではなく、この場所での需要を考えずに、一方的に供給しようとしたこと。

間違った方向に全力疾走している

間違った方向に全力疾走している

自分がやりたいことや作りたいものが、必ずしも求められているものとは限らない。

おしゃれなカフェやバーがやりたいのなら、若者が集まる街で店をやらなければ人は集まらないし、サラリーマンの街で店をやるなら、早くて安い飯を提供できる店にしないといけない。

おしゃれにしておくのが悪いわけでは決してない。

サラリーマンの求めるものが、「早くて旨くて安い」だから、おしゃれかどうかにこだわっているだけ無駄っていうこと。

逆に若者のカップルが多く訪れるような街だったら、うんとおしゃれな店にして、インスタ映えするような料理を出せばいい。

ここで早い、安いといったものは求められていない。なぜなら訪れるお客さんはその店で過ごす時間を買っているからだ。

戦場が決まっているならその中で戦わないと行けないし、地形に合った戦い方をしないと勝てない。

自分の中でやりたい戦い方があるのなら、その戦い方がガッチリはまる戦場で戦わないといけない。

前者は需要から考えるやり方で後者は供給から考えるやり方。

いずれにしても場所か戦い方が間違っていると、どんなに全力疾走してもその先にゴールはありませんよって話。

戦場を変えるのは立派な戦法

戦場を変えるのは立派な戦法

最初から方向が間違っているって気づけたらいいんだけど、そううまくいかないのがビジネスの難しいところ。

それだったらとりあえず前に進んでみて、間違ってそうだなーって気づけたらそこで方向変えればいいだけの話。

それは逃げるのではなく、ただの方向転換なので堂々としていればいい。

戦い方は自分の経験やスキルものを言うので、どうしようもないけど、戦場だけはどうしようもない。

あの「孫子」でも地形に合わせた戦い方をしなさいと書いてある。

ここで進んできた時間や労力が無駄になるというやつもいる。

でも考え方によっては失敗だって一つの経験。

失敗したら死ぬリアルな戦場じゃあないから、そこは恐れずに進んだ方が絶対にいい。

でも最終的には勝つ。それでいいじゃないか。

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